へっぽこ禁止の裏話。

 

 DDR(ダンスダンスレボリューション)は、本当に不思議である。
人の数だけ踊り方がある。DDR行脚の中で、なによりもそう思った。

 脚譜を一生懸命暗譜して、4曲も背面で踊ってくれた人
 マニパラMAXのシャフルヒドンをものともせずクリアしてしまう人
 アナザーモードで地道に1曲ずつクリアを目指す人
 エルリツモで手品パフォーマンスを披露してくれた人
 ベーパラを息堰りながらクリアしている人
 リトルコマンドで手足頭を駆使して華麗な動きをする人
 相方と一緒に回転パフォで決めてみせる人
 独特のエディットデータで、個性豊かなステップをみせる人
 アナパラMAXダブルを駆けるような脚ぶりでクリアしている人
 背面ブンブンを笑顔を見せながら踏んでくれた人
 ぶんぶんTMPをフルコンで踏みきった人
 ブリ2ダブルを一生懸命に踏んでくれた人
 リトルコマンドを入れてマニアックで踏んでいる人

みんな、それぞれの持ち味でそれぞれの踊り方で迎えてくれた。
たとえマニアックで踏んでいなくても、たとえベーシックもろくに踏めなくても、
自分の踊り方でプレイできて、自分のありのままの姿をみせられる。
それがDDRの大きな魅力ではないだろうか。
 自分の踊り方はひとつだけ。だから上手い下手なんて存在するはずがない。
そう、もう自分の踊り方が物足りないからといって、
人より見栄えが劣るからといって
「へっぽこ」っていうのはもうやめよう。
自分の踊りを見てくれている「仲間」がいるのだから。
そしてお互いの踊りを認め合ってくれる「仲間」がいるのだから。
 他人に振りまわされず、後ろから罵言を言われても、
わかりあえる「仲間」がいたのだから、その「仲間」のために1回1回を思いっきり踏もう。
そしていつしかきっと輝けるダンサーになることを・・・・。

 

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